加工方法を表す記号CD（DieCasting）ダイカストについて

こんにちは！セイゾーです。記号CDは、国際標準化機構（ISO）によって定められた記号であり、**閉型金型鋳造（Closed Die Casting）**を表します。ダイカストはこの閉型金型鋳造の一種であり、金型を用いて金属材料を高圧で鋳造する加工方法です。

閉型金型鋳造の特徴

• 金型を2つまたはそれ以上使用して金属材料を鋳造する方法です。
• 高圧で鋳造するため、高密度で高強度な製品を製造することができます。
• 複雑な形状の製品を製造することができます。
• 量産に適した加工方法です。

ダイカストの特徴

• 閉型金型鋳造の中でも、特に高圧で鋳造する方法です。
• アルミニウム合金や亜鉛合金などの軽金属によく用いられます。
• 自動車部品、家電製品、OA機器などの部品に広く使用されています。

記号CDの使用例

記号CDは、以下のような場面で使用されます。

• 図面
• 技術文書
• 製品仕様書

参考資料

• ISO 8064-1:2019「鍛造 – 用語及び記号 – 第1部：鋼」
• JIS Z 0311:2018「鋳造用アルミニウム合金の記号及び呼称」

補足

ダイカストの工程

ダイカストは、以下の工程を経て行われます。

1. 金型製作: 高精度な金型を製作します。
2. 合金溶解: 炉で金属合金を溶かします。
3. 射出: 高圧で溶解した合金を金型に射出します。
4. 冷却: 金型の中で合金を冷却、固化させます。
5. 取り出し: 固化した製品を金型から取り出します。
6. 仕上げ: 製品を切断、研磨などの仕上げ加工を行います。

ダイカストのメリット

• 高密度で高強度な製品を製造することができます。
• 複雑な形状の製品を製造することができます。
• 量産に適した加工方法です。
• 比較的安価に製品を製造することができます。

ダイカストのデメリット

• 金型製作にコストがかかります。
• 薄肉部品の製造が難しい場合があります。
• 気泡や巣などの鋳造欠陥が発生しやすい場合があります。

ダイカストに向いている材料

• アルミニウム合金
• 亜鉛合金
• マグネシウム合金
• 銅合金

ダイカストの用途

• 自動車部品
• 家電製品
• OA機器
• 建材
• 玩具