こんにちは!セイゾーです。鉄鋼材料の材質記号「SWH」は、一般構造用溶接軽量H形鋼を指します。以下に、「SWH」の特徴と用途について説明します。
- 特徴:
- H形断面: 「SWH」鋼は、H形状の断面を持つ鋼材です。この形状は、構造物に必要な強度を提供し、荷重を効果的に支えるために設計されています。
- 軽量: 「SWH」鋼は軽量でありながら、十分な強度を持っています。そのため、建築構造物や橋梁などの構造物において、重量を軽減しつつ安定性を確保することができます。
- 溶接性: 「SWH」鋼は溶接に適しており、様々な形状に加工することが可能です。これにより、構造物の設計や組み立てにおいて柔軟性が高まります。
- 用途:
- 建築構造: 「SWH」鋼は、建築構造物の骨組みや支柱として広く使用されます。例えば、建物の柱や梁、フレームなどに利用され、建築物の安定性や耐久性を確保します。
- 橋梁: 鉄道橋や道路橋などの橋梁構造にも、「SWH」鋼が使用されます。軽量かつ強固な構造が求められるため、H形鋼は橋梁建設に適しています。
- 工場施設: 工場や倉庫の建設においても、「SWH」鋼は広く使用されます。その軽量性と強度を活かして、大規模な工業施設の骨組みを構築することができます。
- 性質:
- 強度と耐久性: 「SWH」鋼は、そのH形状の断面により、高い強度と耐久性を持っています。これにより、構造物の安定性や耐震性を確保することができます。
- 施工性: 溶接しやすい性質を持ち、加工が容易です。これにより、構造物の設計や組み立てが迅速に行われ、施工期間が短縮されます。
「SWH」鋼は、その軽量性、強度、耐久性、および溶接性から、建築や土木工学の分野で幅広く使用されています。

IS規格
SWH鋼材は、JIS G3353「一般構造用溶接軽量H形鋼」で規格化されています。この規格では、SWH鋼材の化学組成、機械的性質、寸法公差、検査方法などが定められています。
SWH鋼材の特徴
- 熱延コイルをスリット加工し、高周波抵抗溶接によって製造されるH形鋼です。
- 熱間圧延H形鋼(H形鋼)に比べて、板厚が薄く、断面の寸法精度が高いという特徴があります。
- 同一断面性能の場合は、熱間圧延H形鋼に比べて2〜3割の軽量化が図れ、経済的な設計が可能になります。
- 溶接性に優れており、現場での溶接作業が容易です。

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